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Vol.42 V字飛行

2016.9.9

 私の写真歴は43年とかなり長いのですが、撮影スタイルやテーマ性は行き当たりばったりの40年選手です。そのようなわけで様々なものを撮ってきましたし、様々な撮影方法も試みたわけであり、それはそれでいい経験にもなっています。
 さて今回はそう言う話ではないのですが、10代の頃はよく野鳥を撮影したものでした。ほんとに惚れ込んで撮影していて野鳥がいればそれで幸せだったのですが、撮影技量が乏しくて今思えば恥ずかしくて見せられない写真ばかり量産していました。その当時感動したのが、V字に飛翔する野鳥の編隊飛行の光景でした。見ていて美しくもあり、その編隊飛行にはしっかり訳があることを知ってさらに感動した10代の頃を思い出します。さてそんなことを書けば、今回はさぞかし昔の写真の公開かと思われる方も多いでしょうが、先に述べたように下手くそな10代の頃です。カモの編隊などまともに撮れたことはありませんでした。
 そんなこんなで最近では里山や動物など命あるものを撮っているわけですが、ふと昔を思い起こしてカモでも撮ってみようと思い立ったことがありました。それは、夜明け前に出かけたとある潟でした。昔もここによく来たものだなと懐かしい思い出はありましたが、さてどんな写真を撮ろうかと思っているときにあの感動的なV字の編隊飛行の光景を見ることができたのでした。野鳥から離れた撮影が多いものの、やっぱり鳥ってカッコいいなあとひとり感動したひとときでした。
 さてこれから多数冬鳥が日本に渡ってくる季節に入っていきます。野鳥の飛翔をただ眺めるのも楽しいかもしれませんね。

このようなV字の編隊飛行を見ているだけで美しいと感じる。 気流の流れなどからして、これが一番効率いい群れのスタイルということらしい。

このようなV字の編隊飛行を見ているだけで美しいと感じる。
気流の流れなどからして、これが一番効率いい群れのスタイルということらしい。

シルエットで種類はわからなかったが、こんな情景写真は我ながら好きな撮り方。

シルエットで種類はわからなかったが、こんな情景写真は我ながら好きな撮り方。

コガモ アメリカで繁殖する渡り鳥で、個人的にこの色や模様が好きなカモの一つ。

コガモ
アメリカで繁殖する渡り鳥で、個人的にこの色や模様が好きなカモの一つ。

著者プロフィール

森勝彦(もり・かつひこ)

1963年石川県生まれ。立山の大自然とその地で生きる雷鳥に心を奪われライチョウ撮影がライフワークとなる。そののちブナ林にいのちを感じ雑誌に発表する。現在、里山こそいのちの原点であると多角的に撮影中。1997年 写真集「奇跡の鳥ライチョウ」(山と渓谷社・2010年 写真集「雷鳥―神々の使者」(TECS)出版。

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