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Vol.19 秋から冬へと雪化粧

2013.12.21

 ここ数年季節感のくずれが目立つようで、9月が夏のように暑いかと思うと10月になって突然秋が訪れるというパターンが定着しつつあります。しかし、その秋もあっと言う間に終わり一気に冬が来ると言ったイメージを持ってしまいます。子供のころはもっと季節感を豊かに感じられ、その時間もゆったりと流れていたようにも思えます。ただこれに関しては歳のせいもあるかもしれません。

 今年、里山の紅葉を何とか楽しむことが出来て、しばらくのちに出向いた時にはもう雪景色となっており、流れゆく季節に寂しさも感じてしまうほどでした。でもよく見ると杉に樹皮にまだ比較的綺麗なイチョウの葉っぱがからんでいたりしており、本格的な冬と言うよりは秋から冬への移り変わりという微妙なものを感じることが出来て、そんな些細なことが嬉しくも思えたのでした。

 ところで里山の動物達はこれからえさが空くなる季節を迎えるのですが、そんなことを思うと野生動物は大変だなと実感します。人間も動物も冬仕度にあわただしい時期であるのだと言う事を彼らの姿や、里山の景色から感じることが出来たように思います。

冬仕度で丸々と太ったタヌキ。秋が深まり冷たい雨が降る夜、栗に木の根元でえさ探しと言ったところ。

短い秋はあっという間。里山にもいよいよ冬が来た。

綺麗なイチョウの葉っぱを見つけると秋と冬を同時に楽しめた気分だが、季節の流れ、時間の流れの速さを実感することにもなった。

まだ赤い木の実が残っており雪景色に映えていた。こんなところからもまだまだ冬の入り口だなと思った。

この冬初とも言えるような降雪の中、ホンドギツネが無人撮影のカメラの前を通り過ぎてゆく。近年はホンドギツネが激減しているようで、これからの本格的冬を元気に乗り切れるように祈りたい。

著者プロフィール

森勝彦(もり・かつひこ)

1963年石川県生まれ。立山の大自然とその地で生きる雷鳥に心を奪われライチョウ撮影がライフワークとなる。そののちブナ林にいのちを感じ雑誌に発表する。現在、里山こそいのちの原点であると多角的に撮影中。1997年 写真集「奇跡の鳥ライチョウ」(山と渓谷社・2010年 写真集「雷鳥―神々の使者」(TECS)出版。

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