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Vol.32 クロサンショウウオ誕生

2015.4.19

クロサンショウウオは小型のサンショウウオで全長はだいたい15センチ程度の両生類です。森林に棲む夜行性で、昼間は陸地の落ち葉の陰に隠れたりしているようで、なかなかお目にかかれないのですが、冬の終わりから春先にかけて沼や湿地にて卵を見つけることが出来ます。自分がよく通う里山にもちょっとした湿地があるのですがそこでも卵を見つけることが出来ました。
 産卵の時期ですが低地の里山では2月下旬くらいで、白い卵のうに数十個程度の卵がつつまれているような形状で、それは目立つために目に留まりやすいのです。誕生の時期は産卵場所の環境によっても違うでしょうが、私が観察する湿地はほとんど平地的標高の里山の環境で4月に入るといっぱい誕生してきました。
そんなクロサンショウウオの誕生をちょとだけですが紹介したいと思います

里山の中にある小さな湿地。そこでクロサンショウウオの卵を発見した。 白く目立つ卵のうが特徴で一つの卵のうの中に、数十個の卵があり、それは湿地の中の木の枝に絡めて産卵してあった。

里山の中にある小さな湿地。そこでクロサンショウウオの卵を発見した。
白く目立つ卵のうが特徴で一つの卵のうの中に、数十個の卵があり、それは湿地の中の木の枝に絡めて産卵してあった。

こちらは水草のような植物に絡めて産卵したようである。何かに絡めて産卵するのがクロサンショウウオの特徴である。

こちらは水草のような植物に絡めて産卵したようである。何かに絡めて産卵するのがクロサンショウウオの特徴である。

通常卵のうの中に一つ一つの卵が入っているが、何らかの要因により卵のうの外に一つの卵があった。先に生まれた兄弟が卵の外からまるで誕生を励ますかのように覗き込むようなイメージが印象的だった。白い卵のうの中にはこの写真に写る範囲で四匹のクロサンショウウオが観察でき、うち三匹は卵の中、もう一匹は卵から出た後の卵のう内にとどまる幼生。

通常卵のうの中に一つ一つの卵が入っているが、何らかの要因により卵のうの外に一つの卵があった。先に生まれた兄弟が卵の外からまるで誕生を励ますかのように覗き込むようなイメージが印象的だった。白い卵のうの中にはこの写真に写る範囲で四匹のクロサンショウウオが観察でき、うち三匹は卵の中、もう一匹は卵から出た後の卵のう内にとどまる幼生。

誕生の瞬間。いのちの誕生はやはり神秘的に感じるものである。

誕生の瞬間。いのちの誕生はやはり神秘的に感じるものである。

誕生後、水中に沈む枯葉にじっとする幼生。誕生直後から幾多の試練が待ち受けているであろうが無事成長してほしいものである。

誕生後、水中に沈む枯葉にじっとする幼生。誕生直後から幾多の試練が待ち受けているであろうが無事成長してほしいものである。

著者プロフィール

森勝彦(もり・かつひこ)

1963年石川県生まれ。立山の大自然とその地で生きる雷鳥に心を奪われライチョウ撮影がライフワークとなる。そののちブナ林にいのちを感じ雑誌に発表する。現在、里山こそいのちの原点であると多角的に撮影中。1997年 写真集「奇跡の鳥ライチョウ」(山と渓谷社・2010年 写真集「雷鳥―神々の使者」(TECS)出版。

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