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Vol.21 雪景色のトビ

2014.3.3

日本の四季は実に変化に富んでいますが、その中で冬と言う季節は地域によっても変化があります。それは雪が降る地域と振らない地域があると言う事です。私は雪国産まれの雪国育ちですので雪国の大変さも美しさもよく理解しているつもりです。あまりに降り過ぎとなると生活に支障をきたしますので厄介ものですが、そう言ったことを除外しすれば雪とは実に美しいもので感動を与えてくれるものだと思っています。 特に里山と雪と言うのは実にマッチしていて里山の良さが倍増されるようでもあります。
そう言ったことから雪景色の映像や写真と言うのは目にする機会が多いと思うのですが、生き物をテーマとしていると私自身は単なる風景写真では面白くないので、そんな雪景色の中の生きものを撮ってみようと思いました。
実は雪景色とトンビが意外と相性がいいと言う事を随分と前から感じていましたので、迷わずトンビを探しに出向きました。普段は地味で何の魅力もなさそうなトンビではありますが、雪降る中で見つけたトンビは実に魅力的でその姿にくぎ付けになりました。雪が情景を演出してトビがその世界を増幅させているのです。まるで水墨画のような光景の中でトビは精いっぱいのいのちを表現するかのように飛び回るのです。その光景は日本人の心にダイレクトに入ってきます。
トビってこんなにも感動的な生き物だったっけ?わたしはずっとそんなことを思いながらシャッターを切っていたのでした。

著者プロフィール

森勝彦(もり・かつひこ)

1963年石川県生まれ。立山の大自然とその地で生きる雷鳥に心を奪われライチョウ撮影がライフワークとなる。そののちブナ林にいのちを感じ雑誌に発表する。現在、里山こそいのちの原点であると多角的に撮影中。1997年 写真集「奇跡の鳥ライチョウ」(山と渓谷社・2010年 写真集「雷鳥―神々の使者」(TECS)出版。

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