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Vol.34 ニホンカナヘビの孵化

2015.8.29

カナヘビというとどうしても蛇と勘違いされるのですが、これはトカゲの一種ということになり、日本列島本土ではニホントカゲとともにごく普通に見られます。また住宅地から山地にかけても広く分布しているのでとても身近に感じられるのではないでしょうか。
 カナヘビはちょうどこの夏の時期に産卵をして孵化をします。苔の上で直径1㎝前後の白い卵を見かけることがある人も少なくはないと思います。卵は苔の上に産みっぱなしで、親が保護することもないので探しやすいともいえます。
 苔の上に産卵するのも意味があるようで、卵が最長して孵化するのに必要な水分をコケから吸収するからなのです。湿度の高い日本の気候や、四季の変化は豊かな自然環境を育み、様々な生物多様性を見ることができるのです。その中でも庭先でも見られるというきわめてポピュラーないきものの一つがトカゲの仲間のカナヘビだとも言えるのではないでしょうか。身近なだけに日本の自然に育まれて命をつないで来ているというのが実感できます。
 ある朝、運よくカナヘビの孵化の瞬間をこの目で見ることができたのです。考えてみればいのちの誕生というのは不思議なものです。何か一つバランスが崩れてもいのちのリレーはつながらないのかもしれません。それを思うと、また一つ自然やいきもの達の見方が変わるような気がするのでした。

カナヘビ、それはきわめて身近な爬虫類なのです。

カナヘビ、それはきわめて身近な爬虫類なのです。

自宅庭や近所の鎮守の森、我々の生活に密着したエリアでともに生きているのです。

自宅庭や近所の鎮守の森、我々の生活に密着したエリアでともに生きているのです。

当たり前すぎて気にも留めない存在かもしれないが、 それでもなくてはならない大切ないのちなのです。

当たり前すぎて気にも留めない存在かもしれないが、
それでもなくてはならない大切ないのちなのです。

ある夏の朝、卵から顔を出したかと思うと、あっという間に産まれてきた新たないのち。

ある夏の朝、卵から顔を出したかと思うと、あっという間に産まれてきた新たないのち。

1センチほどの卵から生まれたとは思えない大きな赤ちゃん。 見た目だけはしっかり成長して、窮屈な格好で卵の中にいたのでしょう。 こんなのが出てくるとは驚きでした。

1センチほどの卵から生まれたとは思えない大きな赤ちゃん。
見た目だけはしっかり成長して、窮屈な格好で卵の中にいたのでしょう。
こんなのが出てくるとは驚きでした。

著者プロフィール

森勝彦(もり・かつひこ)

1963年石川県生まれ。立山の大自然とその地で生きる雷鳥に心を奪われライチョウ撮影がライフワークとなる。そののちブナ林にいのちを感じ雑誌に発表する。現在、里山こそいのちの原点であると多角的に撮影中。1997年 写真集「奇跡の鳥ライチョウ」(山と渓谷社・2010年 写真集「雷鳥―神々の使者」(TECS)出版。

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