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Vol.18 『この腹は今』

2014.6.27

みなさんこんにちは。
栃木県北部にある那須どうぶつ王国周辺も梅雨入りし、肌寒かったり…、太陽ギンギンで暑かったり…体調を壊しやすい時期ですね。
今日は心を満たして元気になる!ほっこりな話題をテーマにします。

ということで。先日ご紹介した、『この腹』

さて、どうなったのでしょうか。
現在がこちら。

おや?

おやおや?

スリムになったと思いませんか?実は、5月23日に出産しました!!

ざっと紹介します。
親:ペッパー(♂)×シュガー(♀)
生年月日:2014.5.23
頭数:♂4

親:ペッパー(♂)×ソルト(♀)
生年月日:2014.5.23
頭数:♀2 ♂2

展示状況:
シュガーの子供は、親のシュガーと共に展示しています。
ソルトの子供は、出生時の体が小さく、人工保育に切り替えています。
少しずつ群れに混ぜていく予定です。

同じ日に二頭のお母さんカピバラが4頭ずつ出産して、計8頭!とてもにぎやかです。
今回人工保育に切り替えたソルトの仔4頭、一番小さな仔で体重は1200g。今まで王国で生まれてきたカピバラの中でもダントツ小さめ。ちなみにシュガーの仔4頭、一番大きな仔で体重は2500g…。今までの赤ちゃんの中でもトップクラスでした。(平均1800g前後…)

では、飼育員目線でみてみましょう。

出産直後。まだ体が濡れています。

1時間もすると体も乾き、自分の足で少しずつ歩きます。

お母さんの間で、すやすや眠っています。

体重測定は毎日。

子育て中のお母さんの乳首は大きくなっています

毎日の記録がとても大切です。

体重は、生後三日目辺りからグッと増加し始めます。その重さ、一日に約100~200g。
産まれた時はモルモットぐらいのサイズなのに、1年半もすれば体重50キロ以上にもなってしまうのですから成長スピードの速さには驚きます。

産まれたら、臍帯感染を防ぐために消毒するのですが、その時に雌雄判別も行います。
カピバラは一般的に、メスの方がふれあいや群れで管理しやすい面から飼育員目線としては、メスに生まれてほしいのですが・・・今回シュガーの仔は全てオス。
笑ってしまいますよね。
カピバラは、1歳を過ぎた頃にはオス同士は兄弟間であっても喧嘩することがあります。(そこにメスの存在があった時に)そのため、平和に過ごしてもらうには、オスのグループには[メスが関与しないこと(存在や臭いも感じないように)]ことが大切です。
もちろん、例外はあります。が、那須で生まれたカピバラたちが幸せになるように、どこの群れにどんな形で混ぜるか・・・飼育員として考えていく必要があります。

この赤ちゃんたちの成長を、ほっこりと温かい気持ちで一緒に見守ってくださいね。

ッエイ!

著者プロフィール

高井梢 (たかい・こずえ)

1984年12月8日 B型 
大阪コミュニケーションアート専門学校卒業
東京生まれ、大阪育ち
ショー解説では標準語 プライベートでは関西弁を操る
小さな頃から「動物園のお姉さんになる」のが夢で、現在はレッサーパンダ・カピバラ・インコ オウム類の飼育管理と、ネコとインコのショーの主任トレーナーとして日々奮闘中
「人と動物の懸け橋になる!」が永遠のテーマ

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