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Vol.41 日本にはこの4羽だけ

2018.4.4

こんにちは(*^^*)
雪が降っていたかと思ったら気温が20度を超えたりと最近は寒暖差がかなりあり、三寒四温とはよく言ったものだな~としみじみ感じる季節ですね♪
私はこの時季、目と鼻が大変なことになっています( ;∀;)

3月に入った王国は、17日のグランドオープンに向けてそれぞれバタバタと動いていました。
私のチームでも、17日から再開するオットセイのショーに向けて毎日練習をしたり、道具を作り直したりと準備を進めていました。
そして、前回のコラムでお話しした新規オープン施設の“ウェットランド”もスタッフ総出で準備を進めました。
工事の関係で当初予定していた17日オープンからは一週間遅れての24日オープンになってしまいましたが(予定を組まれていた方にはご迷惑をおかけしました)、こちらも無事にオープンすることが出来ました!
ジャガーにハシビロコウ、アメリカバク、オニオオハシ等々・・・沢山の動物たちが皆さんを迎えてくれます。
まだまだ、動物も仲間入りする予定なので皆さん楽しみにしていてくださいね♪

さて、題名の「日本にはこの4羽だけ」ですが、残念ながら?これはウェットランドの仲間のことではなく、私が担当している水辺エリア“ペンギンビレッジ”にひっそり暮らす
和名「ニシツノメドリ」、英名「アトランティックパフィン」のことです。

現在日本にはこの4羽だけ

皆さんこの鳥ご存じでしょうか??
よく展示場前で「ペンギンの赤ちゃんかな?」なんて声を聴きます。
白と黒の配色で似ているように見えるかもしれませんが、ペンギンとは全く違う種類です。
このパフィンが、実は日本には王国にしかいない貴重な鳥さんなんです!!
しかも!!平均寿命は約25年と言われていますが王国のパフィンたちは約30歳!
平均寿命を超えた長寿鳥なのです。
・・・ということは、もしかするとこの子たちが寿命を全うしたら、日本では見ることができなくなるかもしれない鳥でもあります。

では、どんな鳥なのか簡単に紹介していきます!
まず、名前ですが漢字で書くと“西角目鳥”と書きます。
これは、西洋に棲む角のような目をした鳥という意味でつけられています。
繁殖期に入る春に羽が生え変わり、目は名前のような角模様に変化します。

繁殖期である夏のパフィン

そして、繁殖期が終わり秋になるとまた羽が生え変わり、目には角模様がなくなり地味な色に変化します。

繁殖期が終わった冬のパフィン

主な生息地はアイスランドで、現地では知らない人がいないくらい有名で愛されている鳥なんだそうです。
欲張りな鳥と言われることもあるパフィンは、子育ての際に沢山の小魚を咥えて巣まで持ち帰ることが有名です。
なんと1羽で60匹以上の小魚を咥えていたなんて例もあるんだそう・・・( ゚Д゚)
これは、漁をする海と子育てをする巣が離れているために一度にたくさん持ち帰ると言われています。
沢山魚を咥えられるように嘴は体に比べると大きく、太い作りになっています。
そして、嘴の縁は鋭くギザギザしていて魚を逃がさないようになっています。
“パフィン”で画像検索をかけると沢山魚を咥えている写真がいっぱい出てくるのでぜひ調べてみてください♪

王国のパフィンたちも今年も全羽、無事に換羽を終え、ツノメの模様に変化してくれました。
換羽や、換毛は動物たちにとって実は結構エネルギーを使うので、お年寄りになったパフィンたち今年の換羽大丈夫かな・・・と心配していたんですが大丈夫だったようです。
ツノメ模様が出てひとまず一安心です。
そして、これからはいよいよ恋の季節が到来します!!
上手くいくかは分かりませんが、私たちにできることは全力でサポートしていきます。
そうそう、パフィンたちは普段全くと言っていいほど鳴かないのですが、この繁殖期恋の季節になると鳴き声を聞かせてくれます!!
と言っても、そんなに頻繁には鳴かないので鳴き声を聞けた人はとってもラッキーかもしれません♪
因みにどんな鳴き声かというと・・・文字では表現しづらいですね・・・
あえて言うなら、野球が始まる時のサイレンみたいな感じ・・・かな(笑)

小さな体にたくさんの秘密を持っている可愛らしい鳥、パフィンたちにぜひ会いに来てくださいね(*^^*)

著者プロフィール

国見知里 (くにみ・ちさと)
1989年8月2日生まれ
出身校:大阪コミュニケーションアート専門学校 動物園・動物飼育専攻
神奈川県横浜市出身、中学は高知県、高校から専門は大阪で過ごす。
ショーやパフォーマンスを通じて沢山の人に動物の魅力を伝える!がモットー。
チャームポイントは笑顔!!

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