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Vol.42 新たな繁殖を目指して

2018.4.30

こんにちは!
4月18日に、秋田県にある男鹿水族館GAOさんから、10羽ものジェンツーペンギンが王国にやってきてくれました。

王国では、2013年に4羽のジェンツーペンギンがやってきて以来飼育をしていて、昨年5月には一羽のジェンツーペンギンが孵化し、すくすくと元気に成長し計5羽のジェンツーペンギンが暮らしています。
そこでジェンツーペンギンの繁殖のため、今回10羽もの仲間がやってきてくれることになりました。
1つの場所で同じ動物たちを繁殖させていると、血縁が変わらないので同じ個体同士でしか繁殖が出来なくなったり、適正年齢でも繁殖を制限しなくてはいけなくなったり、血が濃くなり繁殖できる個体が限られてきてしまったりします。
そのため、動物園や水族館では今回のように動物を移動させて、他の個体との新しい血縁を作るために新たに繁殖に取り組むことがあります。

新しく仲間入りした子たちは、王国での生活に、私たちスタッフに慣れてもらうため、まずは王国ジェンツーとは混ざらず違う展示場で新生活を始めました。
ペンギンビレッジの室内展示場は、ジェンツーペンギンで溢れ返っています!!(笑)
引っ越し当日と2日目は戸惑っているようでご飯の魚も食べてくれませんでしたが、少しずつ慣れてきて魚も食べる量が少しずつ増えてきてほっと一安心です。
一度に10羽もの新しい仲間がやってきて私たちスタッフも個体を見分けて、覚えるのに今は必死です。
ただ、少しずつ個性も見えてきて毎日ご飯をあげる時間や観察が楽しく思います。
“ポカリ”という個体は引っ越してきた初日に魚のメロードを食べてくれて、環境の変化に対する適応能力が高いのかなといった感じ。
“きりり”という個体は最後まで魚を食べてくれず、心配しました。
他の個体がご飯欲しさに寄ってきても、見向きもせずプールに泳ぎに行ってしまったり・・・
疑い深いのかな?となるべく驚かさないように注意し、王国に来てから4日目にしてやっと魚を食べてくれました。
他の個体も、それぞれ魚の好き嫌いが見えてきたり、他の子に遠慮して周りでウロウロしながら最後に魚を食べにくる子がいたりとなかなか面白いです。
ジェンツーペンギンたちは4月から6月くらいにかけて恋の季節です。
今年は新しいペアでの繁殖は難しいかもしれませんが、来年には王国にも私たちにも慣れて嬉しい報告もできるかもしれません。
今から楽しみです♪

そして、もともと王国にいるジェンツーペンギンたちはというと、今年も着々と繁殖に向けて準備をしています(*’ω’*)
ただ、今年は1羽のオスが2羽のメスで迷っているようでして・・・
メス同士のケンカが勃発したり、オスがどの巣にしようかな~なんてふらふらしていたり・・・

三角関係?

どっちとどぅまとまるのか私たちもハラハラしながら観察をしています。
なんにせよ、無事にまとまってくれることを願います・・・
皆さん、ぜひ面白い?恋模様と新しい仲間を見に来てみてくださいね(*^^*)

著者プロフィール

国見知里 (くにみ・ちさと)
1989年8月2日生まれ
出身校:大阪コミュニケーションアート専門学校 動物園・動物飼育専攻
神奈川県横浜市出身、中学は高知県、高校から専門は大阪で過ごす。
ショーやパフォーマンスを通じて沢山の人に動物の魅力を伝える!がモットー。
チャームポイントは笑顔!!

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