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Vol.2 タヌキ

2012.2.21

今の季節、私が住む北陸は多くの降雪のため不便なこともありますが、雪景色の里山のフィールドに出向くことは様々な発見がありとても楽しいものです。特に雪の上では生き物の痕跡が見つけやすく、足跡などは目にしやすい痕跡でもあり、様々な動物の足跡を見つけてはそれだけで感動できます。私自身はまだまだ未熟で、足跡だけではその主までははっきりとは特定できませんが、その主を想像してみることも楽しみになっています。ウサギはわかりやすい足跡ですが、その他の足跡ではタヌキだろうかキツネだろうか、はたまたシカもいるかもしれないなと見つけるたびにあれこれ考えています。

タヌキは里山の代表的な動物ですが、夜行性ということもあり見慣れないのが現状です。ただ、最近は道路で横たわる悲惨な姿を見る機会があり悲しいことです。私は怪我をしたタヌキを連れて帰り介護しようと試みたものの、しばらくして息絶えたということがありました。その時初めて野生のタヌキを見て以来、そのかわいらしさに大ファンになってしましました。一般にはタヌキは置物のようにおなかの出たずんぐりむっくりのイメージですが、実際には小型犬程度の大きさで、小顔でとても愛らしい動物です。

身近な自然にこんなにかわいい動物が生活していると思うとますます里山に興味が湧き、その大切さやいのちの尊さを実感することにもなります。それらを写真で伝えることが出来ることに喜びを感じ新たな出会いを求めて里山めぐりを続けています。

冬の里山は美しさだけでなくいのちの営みをも実感できる。

小さいのはタヌキ?で大きいのは・・・? どこへお出かけ?などと考えるのが楽しい足跡交差点。

夜行性だけに出会う機会が少ない。

よく見ると非常にチャーミングで、もっともっとタヌキファンが増えてほしいもの。

穴の中で4頭が丸まり寒さをしのぐ姿にも愛らしさがある。

著者プロフィール

森勝彦(もり・かつひこ)

1963年石川県生まれ。立山の大自然とその地で生きる雷鳥に心を奪われライチョウ撮影がライフワークとなる。そののちブナ林にいのちを感じ雑誌に発表する。現在、里山こそいのちの原点であると多角的に撮影中。1997年 写真集「奇跡の鳥ライチョウ」(山と渓谷社・2010年 写真集「雷鳥―神々の使者」(TECS)出版。

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