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Vol.3 カモシカとフィールドサイン

2012.3.23

最近のカモシカは非常に増えてきており里山で遭遇する機会が非常に多いと感じています。個体数が増えた事で人目に触れやすくなったのと、彼らカモシカは非常に好奇心旺盛で、さらにはそれほど人を恐れないため、時には里山地帯から人間の生活圏にも入り込むように行動することも遭遇しやすい一因でしょう。

冬季から残雪の残る季節になると彼らの姿だけでなく彼らの残した痕跡を見つけることが容易なので、たとえ彼らに逢えなくとも十分に彼らの息づかいを感じることが出来るので楽しい里山歩きが出来ます。

痕跡と言うと足跡が比較的見つけやすいですが、彼らがかなり頻繁に通るルートにはカモシカ道が出来ています。蹴爪を持つ足は地面を削るためにくぼみが出来、私には明らかにカモシカの道だとわかります。また彼らは決まった場所で糞をするようだということも痕跡の観察をすることでわかります。ただ私自身はカモシカに興味を持ち出したばかりでありきたりな知識しかありません。彼らのお邪魔にならぬように今後もフィールドでの遭遇を期待したいものです。

里山のフィールドとカモシカの足跡

蹴爪のあるカモシカの足はその足跡からもはっきりわかる。

冬の季節、彼らは地肌が出やすい急斜面で行動する。
雪で覆われない場所は採食の場となるようだ。

決まった場所で糞をするために同一箇所の糞は観察ごとに増えている。(2月)

雪解けにより倒木が現れた。
糞場に向かうとき全く同じルートを辿るようで、そのことが倒木の様子からうかがえる。
(上の写真とほぼ同一地点)

著者プロフィール

森勝彦(もり・かつひこ)

1963年石川県生まれ。立山の大自然とその地で生きる雷鳥に心を奪われライチョウ撮影がライフワークとなる。そののちブナ林にいのちを感じ雑誌に発表する。現在、里山こそいのちの原点であると多角的に撮影中。1997年 写真集「奇跡の鳥ライチョウ」(山と渓谷社・2010年 写真集「雷鳥―神々の使者」(TECS)出版。

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