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マレーに首ったけ Vol.16 『人気もの集マレ-・徳山動物園編・前編』

2012.11.1

秋も深まってきてようやく過ごしやすくなりましたね。そこで今回は、そんなのんびり気分にぴったりの大好評シリ-ズ「人気者あつマレー!」のPART5をお届けします。

さて、第5回目にご紹介するのは山口県にある『周南市徳山物園』です。そう、あの独特の動きで、おそらく日本で一番有名なマレーグマとなった『ツヨシくん』がいるところです。この私、マレーグマ大使などと持ち上げられて少々いい気になっていましたが、実は今回が初めての訪問となります。恐縮です、ハイ。

ということで、マレーグマ界の禁断の果実か毒リンゴ(失礼)か、とドキドキしながら会いに行って来ました。その前にちょっと下調べを、と思って同園のHPをのぞいてみたんですが、なんと!「ツヨシのゴー!GO!動物園」というスゴイ番組を発見してしまいました。ネタバレになってしまいますのでここでは詳しくは言いませんが、とにかく今までの常識や概念を打ち破るくらいのマレーグマが登場しています。

それではさっそく入園してみましょう。

おっと、いきなりのグリーンベアーです。このポーズは間違いなくマレーグマのツヨシ君でしょう!

気分が盛り上がって、いい雰囲気の入場ゲートを入ると

マレーパネルが出迎えてくれます。

当然ここで記念撮影をしたあとは、周りをよく見てみましょう。すると、

灰皿(?)や

ゴミ箱など、あちこちにマレーグマ関係の品々があります。

このように、ほのぼのとした”マレーグマ愛”がちりばめれていて、マレー好きにとってはとても心地よい空間となっています。

そして、いよいよ主役たちとご対面です。

まずは人気ものツヨシ!

そして相棒のマーヤ!

げっ!? 正直かなり驚きましたー。失礼ながら、マーヤさんのお顔に..。まあ、確かに私の撮影技術の低さもあるとは思いますが。名古屋市にある東山動物園のマー君&マー子(実名です)ペアから誕生した、マーヤとマーサ。名前のイメージから勝手にお姫様のような美人姉妹を想像していましたが、こんなに個性的だったとは...。これで俄然東山さんへの興味も湧いてきましたねー。

現在、ツヨシが25歳、マーヤが7歳と18歳差で、今はやりの年の差カップルなんですが、残念ながらまだ繁殖には成功していません。マーヤは今が一番いいときだし、ツヨシもまだまだなので、これからのがんばりに期待したいところです。

さて、落ち着いて観察してみましょう。マレーグマコーナーはツキノワグマ、ホッキョクグマとの比較展示となっています。展示はオーソドックスなスタイルですが、ホッキョクグマ側に行くと高い位置から見下ろすことができるようになっています。

クマ3種が比較できるようになっています。

手作りの表示もありました。

もちろんツヨシはあの有名な動きをいつもやっているわけではなく、観察することは出来なかったのですが、残念なような、ホッとしたような...。でもやはり飼育係として、動物が来園者を喜ばせているのは大好きですが、笑われているのは素直に喜べないなぁ、というのが正直なところです。そしてこれからもツヨシは、ここを訪れたみんなを楽しく幸せにしてくれる存在であり続けて欲しいと願っています。

さて次はいよいよ、HPで発見した”もう1頭のツヨシ君”を捜してみようと思いますが、おっと残念ながらスペースの都合でこの辺で終了です。

そうです、今回はこのシリーズ初、前後編の2部構成となっています。次回の『徳山動物園・後編』をどうぞお楽しみに~(^^)/

著者プロフィール

本田祐介(ほんだ・ゆうすけ)

高知県立のいち動物公園 飼育課長補佐
学芸員

熊本県出身
1991年 宮崎大学大学院農学研究科修士課程 卒業
小学生の頃に何度も読んだ、少年ジャンプ連載「ぼくの動物園日記」(飯森広一・作)に多大な影響を受けてこの業界へ。
1991年 高知県立のいち動物公園の開園時より初代飼育スタッフとして勤務。
その後マレーグマ、オオアリクイ、アミメキリンなど様々な動物種を担当。
2010年~種保存委員会・マレーグマ種別調整者に。

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