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マレーに首ったけ Vol.17 『人気もの集マレ-・徳山動物園・後編』

2012.11.28

みなさん、お待たせしました。今回、大好評「人気者あつマレー!」シリーズのPART6としてお届けするのは、山口県にある『周南市徳山物園』の第2回目です。

さてさて、後編のメインであるあの『もう1人のツヨシくん』はいったいどこにいるのでしょうか。ちょうどこの日は日曜日だったので、すぐに園内で会えるだろうと思っていたのですが、意外にも全く見当たりません。
ということで、思い切ってスタッフの人にたずねてみると、残念ながら今日は非番なので事務所で待機しているとのこと。そして、なんとその場所まで案内してくれることになりました。

さあ、期待いっぱいに中に入っていきなりビックリ!

ご安心下さい、ここは国際空港の税関ではありません(^^;)

そうです、これこそが『もう1人のツヨシくん』なのです。

大事なヘッド部分はこんな感じ。”シュールレアリスム”以外の言葉が思いつきませんねー。

ということで一旦気を落ち着かせて、「ツヨシのGO!ゴー!動物園」の司会進行役としてお馴染みの重永和美さんに、いろいろとお話を聞かせていただきました。そして、更にビックリ!なんと、『もう一人のツヨシくん』と一体化できるのは、きびしいきびしい審査基準をクリアして選ばれた、たった1人の専属スーツアクターだけなんだそうです。そうです、”たった1人のもう1人のツヨシくん”なのです。専属スーツアクターなんて、あの、日本が世界に誇る大スター『ゴジラ』と同じ扱いではないですか!

この方がたった1人の専属スーツアクター、内田多衣子さんです。せっかくの機会ですので、ドキドキしながら記念撮影してもらいました。

この内田さん、日頃は飼育主任として、また学芸員として、レッサーパンダの飼育管理や企画運営の業務に携わって大忙しの毎日なのですが、ツヨシとの一体化に関しては誰にも任せることが出来ず、仕事の合間をぬって変身されてるそうです。

そして、これまたせっかくの機会ですので、同行していたウチの若手職員にもツヨシくんとの一体化を体験させていただくことになりました。実は彼女も時にはウチのダンちゃんマキちゃんというキャラクターのスーツアクターとして活躍することもあり、全くの素人ではありません。

ちなみにこれがダンちゃんマキちゃん。あのやなせたかし先生のデザインなのです。

それではさっそく変身してみましょう。

うーん、全然だめですね。これじゃあツヨシくんじゃありません。

「あなた、ツヨシの気持ちになってないのよっ!」重永さんが檄を飛ばします。

指導を受けて、少しそれらしくなりました。

軽ーく動いただけでもうフラフラ。改めて内田さんのすごさを思い知ることとなりました。

と、このような感じで、HPでもう1人のツヨシくんを発見したときからかなり期待はしていたのですが、実際に会ってみると予想をはるかに超えた存在感でした。これだけマレーグマの魅力を引き出している造形物はこれまで見たことがありません。あえて通常のカワイイ路線を選ばなかった徳山動物園の勇気と実行力に拍手!です。

この『もう1人のツヨシくん』の活躍ぶりは徳山動物園さんのHPでたくさん見ることができますので、みなさんどうぞご覧下さい。そりゃあもう度肝を抜かれること間違いナシです。それから、今回の記事で昔からの『もう1人のツヨシくん』ファンの方に対しては、夢を壊してしまった部分もあったかもしれません。その辺は謹んでお詫び申し上げます。ただ、私自身が非常にリスペクトしていると言うことはご理解いただきたいと思います。

著者プロフィール

本田祐介(ほんだ・ゆうすけ)

高知県立のいち動物公園 飼育課長補佐
学芸員

熊本県出身
1991年 宮崎大学大学院農学研究科修士課程 卒業
小学生の頃に何度も読んだ、少年ジャンプ連載「ぼくの動物園日記」(飯森広一・作)に多大な影響を受けてこの業界へ。
1991年 高知県立のいち動物公園の開園時より初代飼育スタッフとして勤務。
その後マレーグマ、オオアリクイ、アミメキリンなど様々な動物種を担当。
2010年~種保存委員会・マレーグマ種別調整者に。

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