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マレーに首ったけ Vol.26 「会議、そしてシンポジウム」

2013.12.12

 11月1~2日にかけて広島市にある国際会議場にて「第18回種保存会議」が開催され、私もマレーグマの種別計画管理者として出席してきました。2年に一度のこの会議、今回はJCP(日本動物園水族館協会としての収集計画)の策定という壮大なテーマがありましたが、そのあたりのことはまた改めてJAZAの方から情報発信されることでしょう。

2日目のシンポジウムは一般の方々にも公開されました。

もちろんマレーグマの種保存計画も重要ではありますが、まだまだ今年が終わっていませんので、その辺は追々ということでお許し願いたいです。そこで、今回はこの「首ったけ」向きの話題をいくつかご紹介したいと思います。

まずはこれです!

そう、このバッジ(?)は福岡市在住(おそらく)の熱烈マレーファンの方からのプレゼントで、もちろんハンドメイドです。そしてそのうちの1個が、福岡の飼育担当者FさんとEさんの粋な計らいで私のところに届いたという次第です。今回の会議初日に受け取って、私も大よろこびだったのですが..

あれ?サニー(のいち生まれ)じゃなくて、マチ(上野生まれ)だったのね..。

いやいや、たしかによく見るとこの色合いはマチそのものですね。ありがとうございます。次回はサニーもぜひお願いしたいところです。

そして、この会議が終わってちょうど一週間後の11月9~10日に、今度はのいちで「SAGA16」が開催されました。

そう、”アジアアフリカに生きる大型類人猿を支援する集い”の16回目のシンポジウムです。

もちろん内容は類人猿に関係することが中心になりますが、2日目は”野生動物保全・未来につなぐ”というテーマで、四国の野生動物の調査研究に携わっている方々が講演されました。その中で、この”首ったけ”で紹介したいのはNPO四国自然史研究センター研究員山田孝樹氏のツキノワグマに関する話題です。九州の地域個体群は昨年絶滅宣言がなされ、四国も「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されています。そこでWWFと共同で絶滅回避に向けた取り組みを行っている、という内容でした。面積も生息数も規模が全然違いますが、マレーグマについても正確な野生下の生息数調査は行われていないのが現状で、焦るところであります。本当に勝手な意見ですが、何とかオランウータンの研究者の方々が興味を持ってくれないかなぁ、と考えてしまいます。ゆくゆくは”SASB(Support for Asian Small Bears)1”をどこかで開催できたら良いですけどねー。

SAGA16では様々な団体の方たちがブースを出展され、情報発信や物品販売を行います。そして、その中の「市民ZOOネットワーク」さんのコーナーでこんなものをゲットしました。

おーなつかしい、ハッピイです。

のいちで誕生した初めてのメスであり、一番長くタオチイと暮らしてさんざん甘やかされた箱入り娘です。あと、大変お恥ずかしい話ですが、性別まちがいでも話題になりました。

画像はのいち時代のものですが、札幌市在住です。

はい。ということで今回の一連の会議、シンポジウムの中、マレ-グマ大使としての最大収穫はこの2つのグッズたちでした。もちろんそれは冗談で、種別計画管理者としてたくさんの知見を得ることができ、とても良い刺激となりました。でも、やっぱり実際に私を含め飼育スタッフの大きな原動力となっているのは、このようなマレーファンの方々の想いであることは間違いないです。これからも、この業界、マレーグマたちのサポートをよろしくお願いします。

著者プロフィール

本田祐介(ほんだ・ゆうすけ)

高知県立のいち動物公園 飼育課長補佐
学芸員

熊本県出身
1991年 宮崎大学大学院農学研究科修士課程 卒業
小学生の頃に何度も読んだ、少年ジャンプ連載「ぼくの動物園日記」(飯森広一・作)に多大な影響を受けてこの業界へ。
1991年 高知県立のいち動物公園の開園時より初代飼育スタッフとして勤務。
その後マレーグマ、オオアリクイ、アミメキリンなど様々な動物種を担当。
2010年~種保存委員会・マレーグマ種別調整者に。

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