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Vol.6 クラゲの標本(麻酔について)

2013.11.2

 クラゲの標本を作る時は麻酔薬を使用してクラゲを眠らせた状態にしてから保存液の中に移します。通常の動いている状態で保存液に入れると体が収縮して変形する時があります。クラゲで使用する麻酔薬は色々ありますが、九十九島水族館では5%塩化マンガン溶液を使用しています。クラゲが入った容器に一滴ずつ麻酔薬を入れていき、クラゲの拍動が止まり、触っても動かなくなるまで追加していきます。

 

 

麻酔はクラゲの種類により、効き具合が異なるので、クラゲの状態をよく観察しながら作業を行ないます。麻酔薬が少ないと保存液に入れた時に動き出して体が収縮してしまいます。逆に麻酔薬を入れすぎても体が収縮して元の状態に戻らなくなる時があります。麻酔が効いたクラゲを普通の海水に戻すと、また動き出しますので、生きた状態での写真撮影や体の細かい部分を観察する時、麻酔薬は大変便利です。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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