日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.36 エフィラクラゲの仲間

2016.5.10

 九十九島周辺では春から秋に出現する小型のクラゲです。傘縁には16個の縁弁があり、ミズクラゲなどのエフィラに似た花びらのような形をしています。ミズクラゲのエフィラは成長に伴い形が変化しますが、エフィラクラゲはこの形のまま成長します。傘の中央部分はレンズ状をしており、感覚器は8個、触手も8本あります。体色は薄い白色で胃の中には糸状の胃糸(いし)が数本確認できます。胃糸には刺胞があり、捕らえて飲み込んだ餌をさらに刺す役割を持っているといわれています。

 

1

 

 九十九島周辺ではエフィラクラゲの仲間が何種類か確認されています。どの種類も良く似た形で現時点では種類の確定ができていませんが、将来的に調査を進めてこれらのクラゲの関係を解明していきたいと思っています。

 

2

 

 水族館ではこのクラゲのポリプはまだ確保できていないため、現在は採集できる時期のみの展示になっています。繁殖に挑戦し、将来的には通年展示をしてみたいと思っています。

 

3

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。