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Vol.61 コモチカタアシクラゲ

2018.7.10

 九十九島周辺では毎年、夏から秋に出現しますが、出現数はあまり多くありません。傘高が5㎜程度の小型のクラゲで傘頂にゼラチン質の突起があり、外傘の表面には複数の刺胞の塊があります。傘縁に触手は1本しかなく、その触手の片側に球状の刺胞の塊が並んでいます。未成熟個体は傘縁にクラゲ芽を複数、形成し、それが名前の由来となっています。

 

 

水族館ではこのクラゲの飼育に取り組んでいますが、長期飼育は困難です。また、ポリプが確保できていないため、繁殖も確立できていません。小型のクラゲで展示が困難ですが、形が変わっており、泳ぐ姿もかわいいクラゲなので、将来的には常時展示できるように繁殖方法の確立に取り組んでいます。

 

 

九十九島周辺では過去の調査でカタアシクラゲの仲間が何種類か確認されています。どのクラゲも良く似ており、現時点では種類の確定ができていませんが、将来的に調査を進めてこれらのクラゲの関係を解明していきたいと思っています。

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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