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Vol.38 オオカラカサクラゲ

2016.7.11

九十九島周辺では春に出現しますが、今までに数回しか確認できていない希少なクラゲです。傘径は成長しても50㎜程度の小型の種類で、放射管は6本、傘縁には大小12本の触手とその根元に12個の小さな感覚器があります。傘の中央にはゼラチン質の長い柄があり、その先端に胃と口がある変わった形をしています。この形が唐傘のようにみえることからこの名前が付けられたといわれています。このクラゲそっくりのカラカサクラゲという種類がいますが、大きさが小さく、触手、感覚器の数が少ないことで区別ができます。

 

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このクラゲは外洋性でミズクラゲなどと異なりポリプの世代がありません。海の中で受精卵はそのままクラゲとなり成長します。

 

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 水族館ではこのクラゲの飼育に挑戦していますが、長期飼育は大変困難です。また、ポリプ世代がないことなどから、水族館での繁殖も困難で、どうしても一時的な展示となってしまいます。しかし形が特徴的であるため、短期間でも展示をするとお客様に大変喜ばれるクラゲです。

 

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著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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