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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.48 カブトクラゲ

2017.5.7

 九十九島周辺では毎年、春から夏に出現します。年によっては大量に出現することもあります。

 

 

全長が10cm程度で、その姿が兜に似ていることからこの名前がつけられたといわれています。体に8本の櫛板列があり、櫛板を動かしてゆっくり移動します。体は非常に脆弱なため、採集するときは柄杓などで丁寧にすくいます。

 

 

刺胞は持たないため、触っても刺されることはありません。当館ではウリクラゲやアミガサウリクラゲなどの餌としてカブトクラゲを与えています。ウリクラゲは自分と同じ大きさのカブトクラゲでも大きな口で丸呑みにして食べてしまいます。

 

 

 水族館ではこのクラゲの繁殖に取り組んでいます。成熟個体を容器に数個体入れておくと、数日後には幼クラゲが確認できます。小型の幼クラゲにはワムシを与えますが、少し成長したらアルテミア幼生を与えます。

 

 

アルテミア幼生を与えると順調に成長しますが、繁殖個体から卵を得る段階までは至っていません。将来的には繁殖個体で常時展示できるように繁殖方法の確立に取り組んでいます。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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