日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.63 サビキウリクラゲ

2018.9.9

 九十九島周辺では、春に出現しますが、数は多くありません。全長は5cm程度で、扁平なウリのような形をしています。体にある子午管の枝管は互いに連結せず、網目状になりません。体に長さの異なる8本の櫛板列があり、櫛板を動かしてゆっくり移動します。体は脆弱なため、採集するときは柄杓などで丁寧にすくいます。ウリクラゲやアミガサクラゲに似ていますが、体の中心部分の咽頭管が赤いことで区別できます。刺胞は持たないため、触っても刺されることはありません。

 

 

 水族館ではこのクラゲの長期飼育に取り組んでいます。ウリクラゲやアミガサクラゲは自分と同じ大きさのカブトクラゲでも大きな口で丸呑みにして食べてしまいますが、サビキウリクラゲはなかなか餌を食べてくれません。様々な飼育実験を重ねて将来的には常時展示できるように飼育方法の確立に取り組んでいます。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。