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Vol.69 ソトエリクラゲ

2019.3.10

 九十九島周辺では、夏に出現する傘径が数㎜程度の小型のクラゲです。放射管は4本、触手も4本で、この触手には数個の刺胞の塊があります。外傘には触手瘤の両側から2本ずつ、計8本の刺胞の列があります。この外傘にある襟状の8本の刺胞列が和名の由来となっています。

 

 

 九十九島周辺では過去10年以上の調査でソトエリクラゲが3個体しか確認できていません。同じ仲間で触手が2本の、クダウミヒドラモドキは夏から秋にかけて複数個体が採集できます。また、ソトエリクラゲに形態が大変良く似ており、口柄の部分から生殖巣が袋状に突き出ているフクロソトエリクラゲも九十九島では夏から秋にかけて複数個体が確認されています。今後、クラゲ調査を継続して、ソトエリクラゲの成熟個体を採集し、将来的には水族館での展示、繁殖に挑戦したいと考えています。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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