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Vol.79 ツリアイクラゲ

2020.1.12

 九十九島周辺では毎年、春から秋にかけて出現します。ほぼ毎年確認できますが、年によっては多数出現することがあります。傘高が数㎜程度の小型のクラゲで、傘の先端には大きな長い突起があります。傘縁には向かい合った触手が2本あり、この触手が釣り合っているようにみえることからこの名前がつけられたといわれています。この触手以外に傘縁には小さな突起が複数あります。触手瘤に眼点はありません。

 

 

 水族館ではこのクラゲの飼育に取り組んでいますが、長期飼育は困難です。また、ポリプが確保できていないため、繁殖方法も確立できていません。小型のクラゲで展示が困難ですが、将来的には常時展示できるように繁殖・飼育方法の確立に取り組んでいこうと思っています。

 

 

 九十九島周辺では過去の調査でツリアイクラゲの仲間が数種類、確認されています。どのクラゲも良く似た形で現時点では種類の確定ができていませんが、将来的に調査を進めてこれらのクラゲの関係を解明していきたいと思っています。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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