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Vol.72 タマゴフタツクラゲモドキ

2019.6.6

 九十九島周辺ではほぼ周年見られますが、特に秋に多く確認できます。泳鐘は長さが10㎜程度で、横から見ると卵形、上から見ると5角形をしています。管クラゲの仲間で、色々な役割を持った個虫が集まり複雑な群体を形成しています。幹室は大きく、泳鐘の開口部には3つの歯状突起があります。九十九島周辺でよく出現するヒトツクラゲに大変良く似ていますが、幹室の大きさや歯状突起の有無などで区別することができます。

 

 

 水槽で飼育してもあまり餌を食べず、短期間で体が変形してしまうため、長期飼育が大変困難なクラゲです。また、水族館での繁殖も困難で、採集できた時の一時的な展示となっています。

 

 

 このクラゲはガラス細工のような大変美しいクラゲです。小型種であるとともに普通に見かけるミズクラゲなどとは形が大きく異なるため、一般の人からはクラゲとは思われていないようです。現在は採集できた時だけの短期間の展示ですが、短期間でも展示をするとお客様に大変喜ばれるクラゲです。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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