日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.65 サルシアクラゲ

2018.11.8

 日本での分布は東北から北海道沿岸となっていますが、九十九島周辺でも水温の低い早春に出現することがあります。小型のクラゲで成長しても傘高が1cm程度にしかなりません。放射管、触手は4本で触手瘤の外側に1個の眼点があります。口柄は長く伸長し、傘口から突き出ます。

 

 

 水族館ではサルシアクラゲの繁殖を行っています。ポリプは水温15℃で管理し、毎日、アルテミア幼生を与えています。この管理方法でポリプから幼クラゲが次々とでてきます。クラゲの飼育水温は10℃で、アルテミア幼生を与えると傘高が1cm程度まで成長します。口柄が長く伸長するなど、形が変わっているため、お客様には人気のクラゲです。

 

 

 九十九島周辺では今までの調査でサルシアクラゲの仲間が何種類か確認されています。どのクラゲも良く似た形で現時点では種類の確定ができていませんが、将来的に調査を進めてこれらのクラゲの関係を解明していきたいと思っています。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。