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Vol.50 カミクラゲ

2017.7.6

 

 九十九島周辺では毎年、早春に出現します。成長すると傘高が10cm程度になりますが、九十九島周辺では小型個体が多く出現します。傘縁には8群の触手があり、この多数の触手が髪の毛のように見えることからこの名前がついたと言われています。長らく日本固有種とされていましたが、最近、韓国でも確認されたそうです。

 

 

 このクラゲの各触手の根元には1つの赤い眼点があり、光を感知するといわれています。カミクラゲを容器に入れ、照明を消して真っ暗な状態で置いておくと、クラゲは容器の下に沈み、静止状態となります。この状態で急にクラゲに明るい照明を当てると、クラゲは驚いたように泳ぎだします。

 

 

 カミクラゲは触手を伸ばすと大変美しく、人気のあるクラゲですが、長期飼育が確立できていません。水族館では成熟個体を採集し、このクラゲの繁殖にも挑戦していますが、ポリプを得ることはできていません。これからも繁殖実験に取り組み、将来的には成功させ、常設展示できればと考えています。

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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