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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.71 タマクラゲ

2019.5.5

 九十九島周辺では、夏に出現する傘径が3㎜程度の小型のクラゲです。放射管は4本で、傘縁には4本の触手があります。触手瘤に眼点はありません。口触手は最大7本で、各先端部分に刺胞瘤があります。傘の頂点に小さなくぼみがあり、生殖巣は口柄上に形成されます。

 

 

 水族館ではこのクラゲの飼育展示に取り組んでいますが、ポリプは生きた巻貝と共生するなど、他のクラゲのポリプ管理と異なる部分もあり、水族館内で繁殖方法が確立できていません。また、クラゲ自体が非常に小型であるため、展示方法が難しいクラゲです。これからも様々な飼育実験を続け、水族館で常時展示できるように飼育方法の確立に取り組んでいきたいと思っています。

 

 

九十九島周辺では今までの調査でタマクラゲに良く似たクラゲが数種確認されています。タマクラゲに大変良く似ていますが、体色や口触手の本数などに違いがあります。現時点では種類の確定ができていませんが、将来的に調査を進めてこれらのクラゲとタマクラゲの関係を解明していきたいと思っています。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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