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Vol.53 キタヒラクラゲ

2017.10.9

 九十九島周辺では春に出現します。ほぼ毎年、確認できますが、年によっては大量に出現することがあります。

 

 

大きさは7㎜程度の小型のクラゲで、傘の形状は平たく、放射管の数や位置は一定していません。軟クラゲ類に分類されますが、傘縁に感覚器はありません。触手は100本以上あり、触手の根元には眼点があります。

 

 

成熟した雌の個体には放射管上に卵がはっきり確認できます。和名から北方種のように思われますが、九十九島周辺でも確認できます。

 

 

 このクラゲは体を分裂させて無性生殖も行います。水族館ではこのクラゲの長期飼育に取り組んでいますが、同様に体を分裂させて増えるヤクチクラゲの仲間のように安定的に飼育ができていません。

 

 

これからも飼育実験を続け、将来的には長期展示できるように飼育方法の確立に取り組んでいきたいと思っています。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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