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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.40 オキクラゲ

2016.9.7

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 暖海性のクラゲで、九十九島周辺では春に出現します。毎年、少数は確認できますが、年によっては大量に出現することがあります。傘径は5cm程度で触手は8本あります。触手や傘の表面などに刺胞を持っており、その毒はかなり強いといわれています。体色は個体差があり、紫色や茶色の個体も確認できます。ミズクラゲなどと同じ鉢クラゲの仲間ですが、ポリプ世代を持たず、プラヌラ幼生から直接、エフィラになります。外洋性のクラゲで一生浮遊生活を送るという不思議な生態をもっています。

 

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 このクラゲはポリプ世代を持たないため、水族館では採集した成体クラゲから卵を採り、それを飼育して成長させ、展示をしています。その成長した成体クラゲから再度、卵を採って成長させることを繰り返し、過去に7代目までサイクルをまわしたことがあります。しかし、あまり代を重ねると産卵数の減少、奇形個体が多くなるなど色々な問題が生じます。そのため、水族館では定期的に自然個体を採集し、新しい卵を確保することにしています。

 

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著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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