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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.78 ツノクラゲ

2019.12.4

 九十九島周辺では毎年、冬から春に出現します。ほぼ毎年確認できますが、年によっては大量に出現することもあります。全長が20cm程度の大型のクラゲで、体に角のような突起が多数あることから、この名前がつけられたといわれています。この突起は刺激を与えると伸びることがあります。体に8本の櫛板列があり、櫛板を動かしてゆっくり移動します。体は非常に脆弱なため、採集するときは採集容器を海中に沈め、クラゲを海水ごと丁寧に容器内に入れ、空気が入らないように注意しながらフタをします。刺胞は持たないため、触っても刺されることはありません。当館ではウリクラゲやアミガサウリクラゲなどの餌としてツノクラゲを与えています。ウリクラゲは自分より大きいツノクラゲの体に大きな口を開けて噛みつき、ちぎるようにして食べてしまいます。

 

 

 このクラゲはミズクラゲのようなポリプ世代を持っていません。水族館ではツノクラゲの大型個体を採集して繁殖にも挑戦していますが、今のところうまくいっていません。

 

 

 形が変わっているため、水族館では人気のあるクラゲですが体が非常に脆いため、長期飼育が困難です。さらに繁殖実験を重ね、将来的には常設展示できればと考えています。

 

 

 九十九島ではこのクラゲに大変良く似た別種と思われるクラゲが確認されています。今後、調査を進めてこのクラゲとツノクラゲの関係を解明していきたいと思っています。

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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