九十九島周辺では約10年間の調査で十数個体しか確認できていません。どの個体も秋に出現しています。成長しても傘径が3.5㎜程度の小型のクラゲで、日本では南西諸島から報告されています。


このクラゲは4本の触手を持ち、その先端に刺胞があります。糸状体や平衡器は無く、傘縁には数個の刺胞の塊があります。生殖巣は口柄上に形成されますが、4本の放射管の部分にクラゲ芽を形成し、無性生殖で個体数を増やすことができます。


カントクラゲの生態は不明な部分が多く、飼育方法も全く不明です。水族館ではこのクラゲの繁殖ができればと考えています。小型で展示方法が難しい種類ですが、将来的には、常設展示できればと考えています。

