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Vol.67 シミコクラゲ

2019.1.10

 九十九島周辺では毎年、春に出現する傘径が5㎜程度の小型のクラゲです。放射管は4本で、傘縁には数本の触手がまとまった触手群が8つあります。触手瘤に眼点はありません。口唇は伸長し、先端部分に数個の刺胞瘤があります。

 

 

 生殖巣は口柄上に形成されますが、未成熟個体は口柄部分にクラゲ芽を形成し、無性生殖で個体数を増やすことができます。

 水族館ではシミコクラゲの繁殖を行っています。ポリプは水温15℃で管理し、毎日、アルテミア幼生を与えています。この管理方法でポリプから幼クラゲが次々とでてきます。クラゲの飼育水温は10℃で、アルテミア幼生を与えると傘径が5㎜程度まで成長します。

 

 

 九十九島周辺では今までの調査で夏にシミコクラゲに良く似たクラゲが確認されています。シミコクラゲに大変良く似ていますが、シミコクラゲより小形で、傘頂に突起があり、触手が少ないなどの違いがあります。現時点では種類の確定ができていませんが、将来的に調査を進めてこのクラゲとシミコクラゲの関係を解明していきたいと思っています。

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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