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Vol.81トガリフタツクラゲ

2020.3.8

九十九島周辺では春に見られる大きさが1.5㎝程度の小型のクラゲです。九十九島周辺では約15年間の調査で十数個体しか採集できていません。管クラゲの仲間で体は上泳鐘と下泳鐘に分かれており、上泳鐘は細長い五角柱で名前のとおり先端が尖っています。上泳鐘と下泳鐘の開口部には歯状突起があります。

 

 

採集するときは上下の泳鐘がバラバラにならないように柄杓を使い、海水と一緒に丁寧にすくいます。長期飼育が大変困難なクラゲで、水槽に入れると短期間で状態が悪化してしまいます。また、水族館での繁殖も困難で、採集できた時の一時的な展示となっています。

 

 

このクラゲは小さなガラス細工のような大変美しいクラゲです。小型種であるとともにミズクラゲのようなクラゲとは形が大きく異なるため、一般の人からはクラゲとは思われていないようです。管クラゲの仲間は長期飼育が難しいですが、採集できた時は飼育実験をし、データを残すようにしています。

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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