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Vol.59 コハコクラゲモドキ

2018.5.5

 九十九島周辺では春と秋に見られる小型のクラゲです。管クラゲの仲間で体は上泳鐘と下泳鐘に分かれており、ほぼ同じ大きさをしています。下泳鐘の下部には同程度の大きさの5つの歯状突起があります。ハコクラゲモドキに似ていますが、上下の泳鐘の大きさや歯状突起の大きさなどで区別することができます。

 

 

 採集するときは上下の泳鐘がバラバラにならないように柄杓を使い、海水と一緒に丁寧にすくいます。しかし、水槽に入れても短期間で上下の泳鐘がバラバラになってしまうため、長期飼育が大変困難なクラゲです。また、水族館での繁殖も困難で、採集できた時の一時的な展示となっています。

 

 

このクラゲはガラス細工のような大変美しいクラゲです。小型種であるとともに普通に見かけるミズクラゲなどとは形が大きく異なるため、一般の人からはクラゲとは思われていないようです。短期間でも展示をするとお客様に大変喜ばれるクラゲです。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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