日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.64 サラクラゲ

2018.11.5

 日本での分布は北海道東岸のみとなっていますが、九十九島周辺でも水温の低い早春に出現することがあります。ヒドロクラゲの中では大型の種類で、成長すると傘径が約15cmになりますが、九十九島では小型の個体が多く確認されています。

 

 

 傘は扁平な皿のような形をしており、和名の由来となっています。放射管に沿って生殖巣と口が伸長します。多くの触手を持ち、成長すると触手は数千本になります。触手瘤には眼点があり、触手間には平衡棍があります。

 

 

 水族館ではこのクラゲの長期飼育に取り組んでいます。アルテミア幼生を与えると摂餌はしますが、短期間で状態が悪化します。水流や餌、水温など変化させるなど飼育実験を重ねて将来的には常時展示できるように飼育方法の確立に取り組んでいます。

 

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。