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Vol.10 クラゲの展示について(ポリプ-2)

2014.3.11

 九十九島周辺には過去に報告がない希少なクラゲも確認されています。そのようなクラゲを採集して水族館に持ち帰り、展示してもクラゲの寿命は短いため、すぐ展示が終了してしまいます。一年を通じて水族館で展示するためには、バックヤードでクラゲからポリプを得て、繁殖する必要があります。

 

 

 過去に報告例のないクラゲからポリプを得るのは、大変困難な作業です。希少種の雄と雌が一度に数多く採集できた場合は水温、餌など色々と条件をかえて受精卵からポリプを得るための実験を行います。しかしほとんどの希少種は少数しか採集できないため、ポリプの得るのに失敗してしまいます。過去に出現した希少種の中で、繁殖、展示が可能となったのはほんの数種類だけです。

 

 

 九十九島水族館では展示目的とともに、希少種の生態を解明し、情報発信を行うことを調査の重要な目的の一つとしています。

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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