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Vol.18 クラゲの展示について(成体-2)

2014.11.11

 九十九島周辺には夏から秋にかけてタコクラゲが多数出現します。このクラゲは茶色で傘の部分に丸い水玉模様がある大変かわいい姿をしています。また、足のように見える口腕が8本あり、タコのように見えることから、この名前が付けられたといわれています。タコクラゲは体内に褐虫藻という藻類が共生している少し変わったクラゲです。茶色の体色は褐虫藻の色でタコクラゲはこの褐虫藻の光合成の産物を得ているといわれています。このため、水族館でのタコクラゲの飼育には他のクラゲより強い光の照明を使用する必要があります。九十九島水族館ではこのクラゲのポリプには植物育成用ランプを、幼クラゲ、成体クラゲにはメタルハライドランプを使用して飼育しています。これ以外に1日3回アルテミアを与えています。

 

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 自然の海から採集したタコクラゲは濃い茶色をしていますが、光の弱いランプで飼育していると、体色が徐々に薄くなり元気がなくなります。水族館でも常時繁殖をしていますが、光の調整が必要なため、飼育が少し難しいクラゲです。

 

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著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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