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Vol.21 九十九島のクラゲ-Part1 アイオイクラゲ

2015.2.15

 九十九島周辺では春に見られるガラス細工のような大変美しいクラゲです。一個体の生物のように見えますが、色々な役割を持った個虫が集まり複雑な群体を形成しています。透明で大きな2つの泳鐘を拍動させてゆっくり泳ぎ、刺胞がある触手を何本もカーテンのように長く伸ばして餌を捕らえます。

 

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 クラゲ採集をしていると釣り人からこのクラゲについてよく質問されるのですが、海で普通に見かけるミズクラゲなどとは形が大きく異なるため、一般の人からはクラゲとは思われていないようです。採集するときは体がバラバラにならないように柄杓を使い、海水と一緒に丁寧にすくいます。

 

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しかし、水槽に入れても短期間で各個虫がバラバラになってしまうため、長期飼育が大変困難なクラゲです。また、ポリプ世代がないことなどから、水族館での繁殖も困難で、どうしても一時的な展示となってしまいます。しかし初めて見る人も多いせいか、短期間でも展示をするとお客様に大変喜ばれるクラゲです。

 

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著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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