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Vol.27 九十九島のクラゲ-Part7 アンドンクラゲ

2015.8.14

 九十九島周辺では夏に見られるクラゲで、長崎県などでは“イラ”と呼ばれています。大きさが4cm程度に成長し、他のクラゲと比べて活発に泳ぎます。アンドンという和名は傘の形が行灯に似ていることからつけられたといわれています。

 

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 九十九島では6月に小さな幼クラゲが出現し、11月には少なくなります。少数ですが12月から翌1月の冬に確認できることもあります。

 

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 アンドンクラゲは毒がとても強く、小型のプランクトン以外に小魚なども捕らえて丸ごと食べてしまいます。このクラゲを採集しにいくと、胃の中に小魚が入っている個体がよく確認できます。4本の長い触手に多くの刺胞細胞があり、このクラゲに刺されるとミミズばれになることがあります。また、このクラゲの傘の周りには4個の感覚器があり、それぞれに眼を備えています。この眼にはレンズと網膜があり、物が見えるといわれています。

 

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 水族館では水槽の中で4本の触手を長く伸ばし泳ぐため、人気のあるクラゲですが、活発に泳ぐため、水槽の壁面に衝突し、傘の形がすぐ変形してしまいます。大型個体の長期飼育はとても困難です。

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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