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Vol.30 九十九島のクラゲ-Part10 イトマキコモチクラゲ

2015.11.10

 九十九島周辺では夏に見られるクラゲです。毎年確認できますが、多数出現することはありません。傘の大きさが数ミリ程度の非常に小型のクラゲで、成長した個体ではその4本の放射管上に楕円形の大きな生殖腺が発達します。触手は4本でその根元にある触手瘤には黒くて丸い色素があります。

 

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 この名前は4本の触手の脇に糸巻状の糸状体が数本あることから名付けられたといわれています。コモチと名がついていますが、コモチクラゲのように幼クラゲを持っているわけではありません。

 

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 水族館ではこのクラゲの繁殖に挑戦しており、ポリプを20℃で管理していると次々と幼クラゲをだします。しかし幼クラゲは非常に小型のため、餌を与えるのに工夫が必要です。さらに成体クラゲも小型のため展示方法が難しいクラゲです。

 

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 九十九島水族館では将来的に常時展示し、お客様に見ていただけるように飼育方法および展示方法の確立に取り組んでいます。

著者プロフィール

秋山 仁 (あきやま・ひさし)

1968年生まれ 岡山県出身 
平成18年から 西海国立公園九十九島水族館に勤務しています。
子供のころから、色々な生物を採集して飼育していました。
クラゲは水族館に就職するまでは全く興味がありませんでしたが、水族館での初めての担当生物がクラゲで、飼育に取り組み始めてから、その魅力に取りつかれました。

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