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Vol.16 棚からぼたもち!?

2014.6.1

 皆さん、こんにちは!梅雨入りももうすぐ、というような天気ですね。この時期になると、大潮の日と仕事が休みの日が合っていないか、そわそわし始めます。というのも、一年前にブログでご紹介したクサフグの産卵シーズン到来だからです!!しかし、この話はすでにご紹介済みですから、今回は水族館の中でのお話。
 4月下旬、毎月恒例のカタクチイワシが長崎県西海市からやってきました。そして、彼らに混じっていたのが、お腹がパンパンに膨れた立派なクサフグ!カタクチイワシを飼っていた生簀の網が破けていて、そこから入ってきてしまったのだとか。(このお腹、きっと卵だぞ、しめしめ…)と思い、毎日たくさんのエサを与えてその日を待つこと約1ヶ月、水槽内での産卵を確認しました。

お腹がぱんぱん!

産卵当日(直径1.1mm程度)

孵化直前!


 そして産卵から7日後、孵化が始まりました。仔魚がこちら!

孵化直後!

か、かわいくない!!どうぶつのくに.blogではラッコやコウモリなど様々な赤ちゃんが登場していますが、一番かわいくないかも…。でも、わずか2.3ミリの体で懸命に泳ぐ姿は力強ささえ感じます。まだ口も開いていないので、エサを食べることはできず、数日は卵黄の栄養で成長します。海響館では、これまで様々なフグの繁殖に取り組んでいますが、その話はまた別の機会ですることにしますね。

小さくみえる点が仔魚です

 今回は立派なクサフグとその仔魚と、棚からぼたもちが3つぐらい落ちてきたような感じですが、いつの日か大潮の日の産卵を水槽内で実現できる展示につなげねば!と思う今日この頃です。

著者プロフィール

山ノ内祐子(やまのうち・ゆうこ)

1979年千葉県館山市生まれの福島県福島市育ち。夏休みに訪れていた館山の海に魅了され、水産学部へ進学。カエルウオを追ったり鯨類の勉強をする。しものせき水族館入社後は2年半の海獣展示課勤務を経て、現在はマンボウやトラフグ等の大型フグ目魚類、砂泥底の生き物を担当をしている。フグ目魚類の歯と皮の標本作製が趣味?で会社の机の引き出しはそれらでいっぱい…

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