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Vol.26 海の底で…続編①

2015.6.16

皆さんこんにちは。今回は、ふく通信Vol.8「海の底で…」でお伝えした、奄美大島でのお話の続編をお伝えしたいと思います!
奄美大島の海底で見られる直径約2メートルのこちらのサークル

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このサークルの主は、中央に写っているフグの仲間です。Vol.8で紹介した時、このフグはまだ種名がありませんでしたが、2014年9月、「標準和名:アマミホシゾラフグ 学名:Torquigener albomaculosus 」と名付けられました。

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アマミホシゾラフグは、奄美大島の南岸とその対岸にある加計呂麻島の北岸、そして奄美大島北部に分布しています。一番の特徴は、直径約2mにもおよぶ大きなサークル状の産卵床を作る事です。今まで、このような複雑な産卵床を作る魚類は知られていませんでした。
そして、2015年5月、本種は世界の新種トップ10(2015)に選ばれました!「世界の新種トップ10」は国際生物種探査研究所が、生物多様性の研究や保全、分類学の発展のために推進している活動で、日本から報告される新種が選ばれるのは、今回が初めてです。

産卵床を作っているアマミホシゾラフグ

産卵床を作っているアマミホシゾラフグ

胸ビレを上手に使って、サークルを仕上げていきます。本種の産卵床は、ただの円形ではなく複雑な形になっています。何故このような形になったのか、はっきりとした理由はわかりませんが、この複雑な形をたった一匹で仕上げているのです。そして、完成した産卵床にメスが卵を産み、オスが卵を大切に育てます。
…次週は卵を守るオスのお話をしたいと思います!お楽しみに!!

著者プロフィール

吉田はるか (よしだ・はるか)

1990年横浜生まれ。憧れていた水族館の飼育係になるため、2010年、生まれ育った横浜を旅立ち下関へ。現在は、職場でハリセンボンを担当、家ではヨツユビハリネズミを飼育し、トゲトゲの生き物と毎日触れ合っている。

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