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Vol.56 そうだ、沖縄へ行こう!~沖縄のフグ~

2017.12.14

 季節はもう冬。シュノーケリングが趣味の私でも、さすがに山口県の海で泳ぐのは辛い…でも海に潜りたい!そんなわけで、冬でも水温22度程度と、あたたかい沖縄の海へ行ってきました!
 空港から車で走ること数十分、眼前には映画やドラマで見るような、青い空、白い砂浜、そしてエメラルドグリーンの海!!沖縄の海というと夏がシーズンというイメージが強いかもしれませんが、冬はプランクトンによる濁りが少なく透明度が高いため、ダイビングにはおすすめのシーズンでもあります。

エメラルドグリーンの海!!

 今回の旅では、普段展示しているあたたかい海にすむフグたちの暮らしぶりを見たいという思いがあったので、色とりどりのきれいなサンゴには目もくれずに一心不乱にフグを探します。すると、潜り始めて5分程度で、水色の体に黄色い水玉模様がキュートなテングカワハギの群れを発見!自然界ではサンゴのポリプを食べるようで、見ている間ずっとサンゴをつつきながら泳いでいました。また、写真を撮るために近づくと、サッとサンゴの隙間に入ってしまいました。どうやらサンゴは食べ物であると同時に、敵から襲われたときのシェルターとしても利用しているようです。

テングカワハギの群れ

 次に見つけたのは、黄色と黒の目立つ模様が入ったノコギリハギ。ノコギリハギ自体は無毒ですが、毒のあるシマキンチャクフグに体の模様を似せる(擬態する)ことで、敵から食べられないようにしていると言われています。そして、このノコギリハギを見つけた場所から10mも離れてないところで、シマキンチャクフグも見つけることが出来ました!同じような場所にすむことで、より擬態の効果を高めているのかもしれません。

左:ノコギリハギ、右下:シマキンチャクフグ

 ここまで紹介した以外にも、ハリセンボンやモンガラカワハギの仲間など、全部で10種類のフグを見ることが出来ました!本州でも色んな海に潜りましたが、数時間潜って見られるのは多くても5種程度で、沖縄のフグの多様性を改めて感じました。皆さんも沖縄の海で泳ぐ際は、ぜひ可愛いフグたちを探してみて下さい!

著者プロフィール

笠井未来 (かさい・みく)

1991年東京生まれ。2015年から下関市立しものせき水族館「海響館」の魚類担当として働き始める。都会育ちにもかかわらず、趣味はスノーケリングで、特技は生物採集!大学では魚の繁殖生態の研究で毎日海へ潜り、魚の恋愛模様を覗き見る生活を送る。フグやカエルなど、ぽっちゃりとした生き物をこよなく愛する。

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