日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌、「どうぶつのくに」「どうぶつえんとすいぞくかん」公式Webサイト

どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.39 黄色と青の恐怖

2016.7.13

みなさんこんにちは。いよいよ暑くなってきました、海に遊びに行く季節ですよー!!
さてさて、今回は暑い夏にちょっと怖い話をしたいと思います・・・。
ご紹介するのはこちらの魚です。

1

黄色の体に青い模様…わぁ~きれい!と思った方も多いのではないでしょうか。
・・・騙されてはいけません!この魚は、カワハギの仲間で「ソウシハギ」といいますが、なんと!フグ毒よりも強い毒を持っているのです!
 その毒は、「パリトキシン」といいます。ソウシハギだけではなく、アオブダイやクエ、ウミスズメなどでも毒性が確認されており、これまで中毒を起こした例もいくつか報告されています。

2

 そういわれて見てみると、なんとなく怖い顔にも見えてきます…|д゚)
 このパリトキシンは、魚たちが作り出しているわけではなく、エサとして取り込んだ物が蓄積されたもので、「イワスナギンチャク」というイソギンチャクの仲間から食物連鎖を通して毒化したものと考えられ、フグ毒(テトロドトキシン)の約20倍もの強さがあるとされています。発症までの時間はおおよそ3時間~60時間とされ、呼吸困難や痙攣、麻痺などをおこし、死に至る場合もあるそうです…。
 ソウシハギは暖かい地域でよく釣れる魚でしたが、近年日本各地で釣れるようになってきています。

 みなさんもこの夏、もし釣りをしていてソウシハギに出会ったら、このお話を思い出して、絶対に食べないでくださいね!!

著者プロフィール

吉田はるか (よしだ・はるか)

1990年横浜生まれ。憧れていた水族館の飼育係になるため、2010年、生まれ育った横浜を旅立ち下関へ。現在は、職場でハリセンボンを担当、家ではヨツユビハリネズミを飼育し、トゲトゲの生き物と毎日触れ合っている。

カテゴリー

カテゴリー一覧

このカテゴリーの他の記事

ページTOPへ

Copyrights © 2010 Doubutu-no-kuni All Rights Reserved.
誌面、Webにおけるあらゆるコンテンツの無断複写・転載を禁じます。