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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.54 時にはケンカもします

2017.10.15

 フグというと、のんびりしていて平和そうなイメージを持たれるかもしれませんが、実はフグ同士でケンカが起こることも水槽内ではよくあるんです。フグの中でも特にモンガラカワハギの仲間は、自然界で縄張りを持つ種類も多く、他の魚が自分の縄張りに入ってくると、「あっち行け!」というように攻撃することがあります。  3階展示水槽にいるクイーントリガーフィッシュとメガネハギは3年以上同居していますが、大の仲良しというわけではなく、たまにケンカするときがあります。魚は驚いたときや求愛するときなど、興奮すると体色を変えることがありますが、下の写真のときは、体色が一部黒く変わったり、お互い追いかけ回したりと、かなり興奮した様子だったので、激しい噛み合いに発展するのではとハラハラしながら見ていました(幸い、睨み合いだけで落ち着きました)。

左:メガネハギ、右:クイーントリガーフィッシュ

メガネハギ(通常時の体色)

クイーントリガーフィッシュ(通常時の体色)

 このようなケンカを起こさないようにするために、魚の相性を見て水槽に入れる組み合わせを決めますが、魚によって性格は様々なので、知識や経験、日ごろの観察が必要になってきます。「ケンカしそうな魚はいないか?」毎日館内をパトロールするのも、私たち飼育員の大事な仕事の一つです!

著者プロフィール

笠井未来 (かさい・みく)

1991年東京生まれ。2015年から下関市立しものせき水族館「海響館」の魚類担当として働き始める。都会育ちにもかかわらず、趣味はスノーケリングで、特技は生物採集!大学では魚の繁殖生態の研究で毎日海へ潜り、魚の恋愛模様を覗き見る生活を送る。フグやカエルなど、ぽっちゃりとした生き物をこよなく愛する。

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