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Vol.57 フグって何ぞや?

2018.1.11

 あけましておめでとうございます!今年も「続・海響館美人(?)ふく通信」にて、フグのあれこれを楽しく読みやすくお伝えしていくよう精進いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします!
 さて、この「ふく通信」でも度々、マンボウについて触れてきましたが、解説で「世界一大きなフグはマンボウ(正確にはウシマンボウ)です。」というと、お客様から「マンボウってフグなんですか?」と良く聞かれます。今まで当たり前のように、マンボウもハリセンボンもカワハギも「フグ」として話してきましたが、今回は「初心忘るべからず」ということで、そもそも「フグ」とはどんな生き物なのか、ということについてお話ししたいと思います。
 私たちが普段「フグ」と呼んでいるのは、魚図鑑でいうと「フグ目(もく)」と呼ばれるグループの仲間たちことです。このグループの仲間は、①口が小さい(おちょぼ口)、②エラの穴が小さい、③腹ビレは棘が1~2本のみか、全く無い、④肋骨がない(一部例外有)、などの共通した特徴を持っています。つまり、マンボウはこれらの特徴を全て満たしているので、フグの仲間ということになるんですね。

マンボウもフグの仲間

 この「フグ目」の中でも、さらに特徴ごとに「ベニカワムキ科」「ギマ科」「モンガラカワハギ科」「カワハギ科」「ハコフグ科」「イトマキフグ科」「ウチワフグ科」「フグ科」「ハリセンボン科」「マンボウ科」という10個のグループに分かれています。ちなみに、フグと聞いて皆さんがよく想像するであろうプクーっと大きく膨れるフグは、「フグ科」と「ハリセンボン科」の仲間たちです。各グループの特徴については、詳しく話すと長くなるため、また別の機会に紹介していきます。

みんなフグの仲間‼(左上:ショーズカウフィッシュ(メス)、右上:ヒゲハギ、左下:ベニカワムキ、右下:ウチワフグ)

 海響館では現在、深海性の「ベニカワムキ科」と「ウチワフグ科」以外の8個のグループの仲間たち、100種類以上のフグを展示しています。色々な種類のフグがいるんだなぁと興味を持ってくださった方、海響館にお越しの際は、是非それぞれのグループのフグたちを実際に見比べてみてください!!

著者プロフィール

笠井未来 (かさい・みく)

1991年東京生まれ。2015年から下関市立しものせき水族館「海響館」の魚類担当として働き始める。都会育ちにもかかわらず、趣味はスノーケリングで、特技は生物採集!大学では魚の繁殖生態の研究で毎日海へ潜り、魚の恋愛模様を覗き見る生活を送る。フグやカエルなど、ぽっちゃりとした生き物をこよなく愛する。

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