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Vol.47 フグの行動 パート2「噛む」

2017.3.8

みなさんこんにちは!3月となり、春が近づいてきましたね!!
 今回も、前回に引き続き「フグの行動」について紹介していきます。今回紹介するのは、「噛む」という行動です。
 中々魚が食べ物を噛むというのは想像しにくいかもしれません。それもそのはず、ブリやマアジなど、大抵の魚は獲物を水ごと丸呑みにするため、噛んで食べることはありません。ですが、フグの仲間の多くは、巻貝やカニなど固い殻をもった獲物を噛み潰したり、噛み切って食べることができます。

ガザミを食べるネズミフグ

 中でもハリセンボン科、フグ科の種類は非常に太いアゴの骨が変化した歯をもちます。

トラフグのアゴの骨と歯(正面から見たところ)

トラフグ(フグ科)の歯は先が尖っていて、かみ切りやすいような形をしています。

ネズミフグのアゴの骨と歯(正面から見たところ)

ネズミフグ(ハリセンボン科)の歯は、平たい形をしており、硬い物を潰しやすいような形をしています。

ブリのアゴの骨と歯(左側から見たところ)

そして比較としてブリ(スズキ目アジ科)の歯も見てみましょう。ブリの歯は、よく見るととても細かい歯をしていて、捕らえた獲物を飲み込みやすいように奥に向かって生えています。

このように実際に見て比べてみると歯の形からもエサの食べ方の違いがわかります。

タイミングよく生き物にエサをあげているところを観察できたら、水槽ごしにエサを食べる音を聞くことができるかもしれません!

著者プロフィール

吉田はるか (よしだ・はるか)

1990年横浜生まれ。憧れていた水族館の飼育係になるため、2010年、生まれ育った横浜を旅立ち下関へ。現在は、職場でハリセンボンを担当、家ではヨツユビハリネズミを飼育し、トゲトゲの生き物と毎日触れ合っている。

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