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Vol.20 フグの魅力にズームアップ!!

2014.10.9

 皆さん、こんにちは!ついこの間干支にちなんだウマヅラハギの紹介をしたと思ったら、もう9月。毎年9月1日はフグ延縄漁船の出港日、フグシーズンの到来です!!今から冬が楽しみですね~。

 海響館では常時100種類以上のフグを展示していて、かわいらしい様子にお客様は皆大満足!!と言いたいところですが、実際は「もー、フグばっかやん!!」という声もちらほら…(涙)。そこで、フグの魅力や観察のポイントを紹介する展示解説「ズームアップ・フグの不思議」を平成18年から行っています。これまで毒、ウロコ、歯、ヒレ、形そして食文化にズームアップしてきました。ウロコや歯の標本を触ったり、ヒレのぬいぐるみを使い、フグの泳ぎ方の真似をしてもらった時もありました。

胸ビレを使って泳ぎます 

胸ビレを使って泳ぎます 

カワハギのウロコを染色液で染めました

カワハギのウロコを染色液で染めました


現在は実際に縄文時代の遺跡から出土したフグの歯を展示しています。ある貝塚では一つの竪穴住居から5体の人骨が埋葬されずにみつかっており、フグ毒による中毒で一家が亡くなったという説も紹介しています。日本では、すでに縄文時代にはフグが食べられていたんですよ!!

延縄漁の針も展示しています    

延縄漁の針も展示しています

島根県松江市 サルガ鼻洞窟遺跡から出土した歯

島根県松江市 サルガ鼻洞窟遺跡から出土した歯


 さて、20回に続きお伝えしてきたフグblog.ですが、今回で皆さんとはしばらくの間お別れとなります。現在、世界では約430種類のフグが確認されていて、皆さんにお伝えする魅力は尽きません。次の機会をどうぞお楽しみに!それでは、これからも皆さんにたくさんの「ふく」がやってくるよう願いながら、お別れとしましょう。さようなら~!!

著者プロフィール

山ノ内祐子(やまのうち・ゆうこ)

1979年千葉県館山市生まれの福島県福島市育ち。夏休みに訪れていた館山の海に魅了され、水産学部へ進学。カエルウオを追ったり鯨類の勉強をする。しものせき水族館入社後は2年半の海獣展示課勤務を経て、現在はマンボウやトラフグ等の大型フグ目魚類、砂泥底の生き物を担当をしている。フグ目魚類の歯と皮の標本作製が趣味?で会社の机の引き出しはそれらでいっぱい…

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