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Vol.17 ハリセンボンのトゲの秘密

2014.7.4

皆さん、こんにちは!毎日ジメジメした日が続いていますが、いかがお過ごしですか?
雨でどこにも行けない休日は、水槽でもぼんやり眺めようかなー。と水槽を眺めると、なんだか大勢寄ってくるのは、ハリセンボンの仲間たち。ということで、今回はハリセンボンのご紹介です。
さて、ここでクイズです。次の2つの写真のうち、「ハリセンボン」はどっちでしょう??


正解は②です。①は、オーストラリア南部に生息している「サザーングローブフィッシュ」で、黄色いトゲが特徴です。皆さんはわかりましたか?
フグの仲間は世界に約430種類いるのですが、「ウロコが変化したトゲで体が覆われている」ハリセンボンの仲間は、約20種類。トゲの色が違うだけでなく、トゲが動くかどうか、トゲのある場所(例えば、尾ビレの付け根にあるかないか、など。)など、トゲが種類を区別するポイントとなったりもします。

こちらは膨れた状態のハリセンボンの写真。フグは水や空気を飲み込んでこのように膨れるのですが、この時に普段は倒れているトゲが立ちあがります。

一方、ニュージランド沿岸などの少し深いところにいるポーキュパインフィッシュや、トゲの付け根が黒いのが特徴のイガグリフグなどは、トゲが常に立っていて動きません。皮下に埋まっている根元の部分は、種類や場所によって2つ~4つに分かれ、先が鋭く尖っているものから、へらのように平らなものまで様々。トゲだけに注目してもこんなに違うのかと驚いてしまいます。でも、共通しているのは、好奇心が旺盛なところ。水槽を眺めるとどの種類も寄ってきますから、色んなハリセンボンの仲間を楽しんでみて下さいね!

著者プロフィール

山ノ内祐子(やまのうち・ゆうこ)

1979年千葉県館山市生まれの福島県福島市育ち。夏休みに訪れていた館山の海に魅了され、水産学部へ進学。カエルウオを追ったり鯨類の勉強をする。しものせき水族館入社後は2年半の海獣展示課勤務を経て、現在はマンボウやトラフグ等の大型フグ目魚類、砂泥底の生き物を担当をしている。フグ目魚類の歯と皮の標本作製が趣味?で会社の机の引き出しはそれらでいっぱい…

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