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どうぶつのくに どうぶつえんとすいぞくかん

Vol.19 すくって採集!

2014.9.7

 皆さん、こんにちは!今年の夏はあまり天候に恵まれませんでしたが、皆さんがお住まいの地域はいかがでしたか?下関はスカッと晴れる日が少なく、例年に比べると涼しい夏だったように思います。
 海響館の目の前は関門海峡が広がっていて、対岸には北九州市の門司区が見えます。門司と下関を結ぶ船の発着港となっている唐戸港はクラゲや遊泳力の低い稚魚たちが集まり、絶好の採集場所となるのですが、毎年夏になるとソウシハギやアミモンガラの稚魚たちが流れ藻についてやってきます。私達はそれを岸壁から柄の長い網で「えいっ!」と流れ藻ごとすくいます。

擬海藻の下にも入り込みます

擬海藻の下にも入り込みます

まだ20㎝程度。大きくなると70㎝超え!

まだ20㎝程度。大きくなると70㎝超え!


 漁師さんの船に乗せてもらったり、潜水採集と比べると、地味…と思われるかもしれませんが、一度に何匹もの魚を採集できるので(しかも採集場所まで30秒!)結構重要な作業なのです。9月に入り、港で彼らを見かけることはなくなりましたが、今度は少し成長した彼らが漁師さんの網に入り始めます。こうやって魚たちは広い海を移動していているんですね。

 皆さんも、港をちょっとのぞいてみませんか?小さな魚たちに出会えるかもしれませんよ!

著者プロフィール

山ノ内祐子(やまのうち・ゆうこ)

1979年千葉県館山市生まれの福島県福島市育ち。夏休みに訪れていた館山の海に魅了され、水産学部へ進学。カエルウオを追ったり鯨類の勉強をする。しものせき水族館入社後は2年半の海獣展示課勤務を経て、現在はマンボウやトラフグ等の大型フグ目魚類、砂泥底の生き物を担当をしている。フグ目魚類の歯と皮の標本作製が趣味?で会社の机の引き出しはそれらでいっぱい…

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